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谷口悟朗監督が単発スペシャル物で『ジャングル大帝』やる、しかも脚本は鈴木おさむさんだというので、どうなるもんかと思いながら見てたんですが。
いや、予想外に手塚っぽくなってましたね。
くぎゅうが出てたのにも気付かないほど、普通に見入っちゃってましたw


以下ネタバレにつき畳みます。

このご時世に『ジャングル大帝』やったら、F先生亡き後の大長編ドラよろしく、中途半端なエコエコ思想でお茶を濁すと思ってたんですが。
そんなもん(エコエコ思想)は当然の規定事項として、更に一歩踏み込んで、無駄に深い業(狂気?)をがっつり描きやがりました。鈴木おさむさんがここまでやっちゃうとは思わなかった。
常々、『人の業を描いてこそ手塚作品』だと思っているのですが、『はた迷惑極まりないレベルで人格崩壊しているラスボス』を描く事に定評のある谷口監督にはぴったりの題材だったかもしれません。
今回のラスボス(おとっつぁん)には、『ガン・ソード』のラスボスを思い出させられました。
王道ストーリーを起承転結のメリハリと、キーポイントになる行動(レオの高所ジャンプ克服過程)を2時間ちょっとでそつなくまとめた手腕も見事でした。さすがは構成作家が尺考えながら書いた脚本だ。これが1クール物なら、きっと人間達を助けるかどうかですったもんだするシーンが絶対入っていただろうな、でも尺の都合ではずしたな、という事すら感じ取れる脚本でしたw
ただ、全般的にあんまり救いのないストーリー展開だったもんで、相方が、
「あのラストシーンで動物たちが脱出した先に、元通りのジャングルがあると思えないのは、俺らが谷口作品に慣れちゃってるせいかなぁ……なんか、ジャングル全部潰されて、超高層ビルが建ち並ぶ街にされてる気がするんだ」
と言い出す始末。
いや、それは私も思いましたがw
でも、『救いのなさ』もしくは『とってつけたような大団円の否定』も、手塚作品の特徴だと思いますので、それはそれでいいんじゃないかと。
小学生時代にブラックジャックやら火の鳥やらを読んで、どんなに頑張ってもどうにもならない事があるっていう現実を突きつけられたのを思い出します。
そういう意味でも、いい作品だったんじゃないかなー、と思うのであります。

天野御大がキャラデザしたという絵面に関しては、特に違和感もなく。
近年の手塚アニメのキャラデザが、あまりにも杉野さん類型にはまった絵柄が多かった事もあり、あれくらい柔らかい絵の方が心地よく思えました。


諸々を総合すると、1997年にやった映画版の『ジャングル大帝』よりも、今回の『ジャングル大帝』の方が良かった!というのが私の正直な感想です。
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黒とピンクのアポロチョコカラーリングが好きだと言い続けてはいたが、つい最近になって、正確にはアポロチョコはダークブラウンとピンクだと気付いて絶望した。
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